さかさまバニーからさかさ魔法を解く方法

よく食べよく放浪するOLの雑記ブログ

彼氏いない歴=年齢のアラサー女、恋愛について学ぶってよ【番外編】

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ここ数年で、恋活アプリが市民権を得た。

ちょっと前までは「出会い系アプリなんていかがわしい…」と言っていた友人Aも、今や当然のように利用者となり、私と会っているにも関わらずマッチングアプリの画面の向こうの誰かにメッセージを送っていた。

「前から思ってたけどなあ、そんなんやめときや。なんか怖いこと起こったらどうするん」

おしゃれなカフェで3杯目の紅茶を飲みながら言うと、友人Aが真面目な顔でこちらを見返した。

「じゃあどこで出会いを探すんよ?」
「えー…なんかパーティーとか…?」
「街コンも合コンも行った。友人のツテも探した!でも全部非効率的やねん」
「そうなんや…違いわからへんけど…」
「一目見た瞬間に、これはないな、って思う人っておるやん」
「生理的に無理みたいな話?」
「そう。合コンとか街コンで、わざわざ交通費かけてそんなん行って、参加費払って、そういう人しかおらんかったらどうよ?!ちょっといいかもと思った人が無職やったら、どうよ?!」
「うーん…うどん食べて帰る」
「なんでうどんやねん!」
「あったかい気持ちになるやろ!卵とじうどん!」
「そんなんやから彼氏できへんねんで!あのな、恋活アプリは何がいいって超効率的やねん」
「出た効率厨」
「顔写真とか職業とか学校とかわかるからそこでスクリーニングかけられるねん。意味のない人とは我慢して話せんでええねん」
「就活の書類落ち的な感じか」
「そ。で、チャットで話してこの人やったら…と思う人にだけ会う。無駄なお金と時間を最小限にする最強のツール、それが恋活アプリよ。自分も登録しーや」
「え…なんで」

中学からの同級生であるAが上京する前、「あんたと私とお互いの彼氏でダブルデートするのが夢!」とキラキラした目で言っていたのを思い出す。あん時から比べて見た目だけ老けたよな、私たち。
私がぼけっと回想していると、友人が言った。

「あのさ…自分は、リアルで男の子とどう話したらいいかとか…もはやわからんやろ?リハビリやと思ってチャットから始めたらええやん!ステキな男の子おったら会ってみたらええやん!そうやん!ケータイかして。登録したげる」
「めんどくさい」
「そこよ!合コンはな、めんどい。わざわざエントリーシート持って見てくださいって頭下げに行く行為やもん。メイクして髪もとかさなあかんし。せやけど恋活アプリはな…家でパジャマのまま鼻ほじりながらでいいわけよ。しかもこっちが相手をジャッジできるねん!あの感覚を言い表すとすればもう…神やで」
「神…!?」
「自分の好みの男だけで母集団をつくる、新世界の創造主ともいえる行為よ」
「うーん…でも変な人いっぱいいそうやんか…」
「いや、けっこう普通なんよこれが」

ほらな?と言いながら見せてくる画面に目をやって、私は嘆息した。

「まあぶっとんだ写真の人とかはおらんみたいやけど…」
「そうよ!まずは第一歩やで!アプリストアで“出会い”って調べたらアホほど出てくるから上からダウンロードして合うやつ使いな。私も4つ同時に使ってんねん」

それぞれの特徴があるし、どれが自分にとって効率いいかシミュレーションしててな…という友人をみながら、私は効率がいいんだか悪いんだか…と考えはじめ、すぐにやめた。

 

家に帰る途中の電車で私は、早速2つのアプリに登録した。プロフィールは、友達の紹介文をほぼ転用した。

「よし、これで…あ、早速」

暇な人間も世の中にはいるらしく、登録してすぐのプロフィールに反応があったと通知が来て、メッセージを開いた。

まずは、“出会わない系アプリ”と銘打たれた方からのメッセージだった。出会うことを目的とせず、チャットを純粋に楽しむためのアプリと説明文には書かれていた。異性と話そうという目的の第一歩にしては、まずまずの選択だろう。

けれど私を待ち受けていたのは、人間ではなかった。

(な…っ、ゴ、ゴリラだと…?!)

顔写真を登録するはずなのに、彼はゴリラだった。え、なにそれ。出会わない系だからってでも…あ、そう言う感じなん?大喜利的な?

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なんやこれ。

やっぱり変な人しかおらんやん…そう失望しかけた私に、もうひとつの“出会い系”アプリが通知を鳴らした。

(今度はめっちゃまともな人やわ!)

相手は26歳の経営者だと書いていた。難関大学卒、趣味はおいしい食事。あれ?まさかの運命ひきあてちゃったかな?と思いながらしばらくチャットを続けた。もしひとつだけ超能力が手に入るのなら、両の手のひらから唐揚げと白米がでてくる力を所望するというユーモラスな男だった。

しばらくして、「将来引越しをしたい。代々木上原に住みたい」と言い出した相手に、私は「なんで上原?」と尋ねた。

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前世ではロレックスで失敗したから、今世では大人しくSEIKOで成功しましょうね--私たちは間違いなく運命だった。

このあと、相手から「会いませんか」とメッセージがきた。当然、会わなかった。
ああ、やっぱネットの海はジャングルやわ。怖。

私はアプリをデリートした。恋のシ・グ・ナ・ルは、またしても全速力で私から距離を置いたのだった--涙。

その後、「もう一個くらいアプリためしてみ!」といわれ、その時はハンドルネーム「道端」でやってみたけれど、結果は似たようなものだった。

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…うん。まあ、9割方私が悪いね。<完>

 

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